2020/02/20

コロナウイルス対策とリモートワークの課題

コロナウイルス対策とリモートワークの課題

コロナウイルス対策とリモートワークの課題

新型コロナウイルスの感染拡大に備えて、リモートワーク導入を検討する企業が出てきており、リモートワークに再び注目が集まっております。しかし、既に導入している企業でも多くの課題が浮き彫りになっております。

リモートワークとは

リモートワークとは、オフィスではなく自宅や他のワーキングスペースで仕事を行うといった取り組みの事を指します。 比較的新しい労働形態のため、まだあまり浸透はしていませんが、IT業界では徐々に導入が始まっています。
働き方改革においてもプライベートと仕事の両立という点で注目が集まっております。

通勤での接触を無くす事で対策

新型肺炎コロナウイルスの感染が拡大する中、政府が不要不急の外出を避けるべきとの見解を正式に発表しました。 とは言えども、大半が通勤、通学などは避けては通れず、個人単位ですぐに変えることは不可能です。
こうした中、企業も対策を打ち出しています。人から人への感染が確実なコロナウイルス、最も有効な感染防止策は人との接触を減らす事。つまりリモートワークやテレワークはとても有効です。
一部大手企業ではコロナウイルス対策として業務を一時的にリモートワークに切り替えております。

事例

実際にNTTグループがリモートワークと時間差通勤の推進を促したり、GMOグループでは1月27日から渋谷・大阪・福岡にあるエリア拠点で働くグループの従業員を対象に、在宅勤務を推奨しております。
しかし事前準備が必要で既にリモートワークを導入している企業に限られてしまっています。政府は東京オリンピック・パラリンピック時の混雑対応策の一つとして、リモートワークの推進を挙げていましたが、新型コロナへの対応でリモートワーク普及の難しさも改めて浮き彫りにする形となっております。

課題

しかしリモートワークを行うためには会社外で業務を行うための準備と業務体系の構築を行う必要があり、すぐに行えるものではありません。

機器の導入

リモートワークを行うためには社員に自宅などでその業務を行うためのパソコンやソフト、環境を整える必要があります。環境構築の負担は業務によりますが大規模案件の場合大きな負担になる事が予想されます。

セキュリティ対策

オフィスとはまったく違う環境で業務を行う上で、セキュリティ面に不安な部分はありませんか? リモートワークを導入すると、オフィス外からも重要なデータにアクセスできるようにしなければ仕事になりません。企業によってどういった情報を扱うかが異なるため、その道に詳しい専門家や担当者、セキュリティシステムを構築するエンジニアなどへ相談するのが得策です。新しいルールの策定、技術的なセキュリティ対策の必要があります。

自己管理が必須

リモートワークは場所に囚われず働くことができる反面、あらゆる部分で自己管理が求められます。例えば仕事以外の作業に気が向いてしまったり、怠けたりすることもできてしまうため、生産性を上げるためには自分を律しなければなりません。

  • 休憩していたら休憩時間が長くなりすぎて仕事が終わらない
  • 休み過ぎで仕事が進まない
  • 仕事に夢中になって会社勤務の時よりも長時間労働に
  • 休日も仕事をしているので年中無休
  • だらだら仕事をしてしまうので、生産性が低い

このように仕事時間が自由だからといって、自分自身をしっかり管理できないと、仕事を上手くこなして行けないのです。仕事の生産性を上げる工夫をしましょう。

コミュニケーションが大変

オフィスワークと異なり、リモートワークでは電話やチャット、テレビ電話等がコミュニケーションの主体になります。慣れている方なら問題ありませんが、非対面のコミュニケーションが苦手という方は意思疎通が難しくなります。また対面で話す機会もなくなる為、言葉に表れない相手のニーズ・本音をくみ取れなくなり相手の本心が分かりにくい時もあります。

残業・評価などの規定が難しい

リモートワークで働く際は労務管理がしづらいこともデメリットとして挙げられます。リモートワークは自宅で家事や育児をしながら仕事ができる反面、どこからどこまでを労働時間と見做すのかという判断を正確に行うのは難しくなります。ちゃんとしたルール作りが必須となります。

小さいことから始めるリモートワークの準備

リモートワークを本格的に始めると準備の段階で大きな費用と時間がかかります。しかし、社員に常にリモートで意思疎通ができる環境を用意することによって、リモートワークを導入する際いち早くなじませる事が出来、教育や業務体系の構築のコストを削減する事が出来ます。身近に社内にあるツールを有効に用いる事で社員にリモートワークに対応できる準備を行う事ができます。

ツールの有効活用

もし事務などの軽い業務の場合クラウドサービスを用いて社内の書類を自宅からアクセス出来るようにすることにより業務を遂行する事ができます。またslackなどのビジネスチャットを用いる事で気兼ねなく社内とコミュニケーションを取れる環境を作る事でコミュニケーションの取りやすい環境を作る事ができます。

まとめ

現在コロナウイルス対策でのリモートワーク導入例は少数の大企業のみに留まっており、早急に出来るわけではないですが、リモートワークによって通勤自体を無くす事でコロナウイルス対策を行う事が出来ます。
課題は多くありますが、コロナウイルス対策以外でも災害時の業務や日常業務の負担軽減など今後長い目で見るとリモートワークはメリットの多い働き方となります。

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