2020/11/20

テレワークの失敗事例

テレワークの失敗事例

テレワークの失敗事例

新型コロナウイルスの流行により広まったテレワーク。しかし導入に失敗した事例もあり、一概にメリットばかりではありません。現にコロナがきっかけでテレワークを導入するも長続きしない企業が多いです。先駆者と言える企業においても失敗事例があります。

米ヤフーでの失敗事例

米ヤフーでは以前テレワークを推進する立場の企業でした。過去に社員の約25%がテレワークを活用していた事実があります。テレワークを禁止した理由として、在宅勤務している社員の生産性が落ちたことが挙げられます。在宅勤務の場合、ほかの社員や上司の目がないため自由に業務を行えます。短い時間であれば外出や睡眠をとることも可能です。 そのため、在宅勤務者が勤務中に副業や会社経営、下請けを雇うなどの行為が発覚し、ルールを逸脱した働き方をする社員が急増したためテレワーク禁止になりました。

IBMの失敗事例

米IBMはかつてテレワークを推奨しており、2009年時点でテレワークをしているのは全社員の40%にも上っていました。 しかしチームワークの欠如が問題が問題になり、コミュニケーションがとれずチームワークがうまく働かないなどの不足面が目立ってくるようになったのです。最終的に改善が見られずテレワーク禁止となりました

失敗の要因

チームワークの欠如

テレワークを中断、禁止した企業においてチームワークの欠如が問題が問題になりました。勤務態度がフリーランスのようになってしまい一体感に欠け、コミュニケーションがとれずチームワークがうまく働かないなどの不足面が目立ってくるようになったのです。web会議ツールなどでの定期的な報告連絡等を義務付けていれば防げたかもしれません。

自己管理が困難

会社において顔をあわせて話すことで、緊張感も生まれることにより切り替えができるという人も多いかと思います。 しかし自宅でテレワークしたらひとりです。むしろ家族が邪魔してくる可能性もあります。

ネットワーク・セキュリティの確保ができない

テレワークをするには、パソコンやタブレットなどの情報通信機器やネットワーク環境が不可欠です。社員一人ひとりにパソコンやタブレット、ヘッドセットを支給したり、自宅にネットワーク環境のない社員にはネットワークに繋げられる施設を共有したりと、テレワーク導入には様々な事前準備が必要となります。
またカフェや図書館などの不特定多数の人が集う公共施設でテレワークを行う場合は、機密情報の管理によりいっそう気を付ける必要があります。短時間の離席であっても、移動する時は必ず機器を持ち歩きましょう。 また、画面にプライバシーフィルターを装着したり、なるべく後ろが壁になっている席を選んだりと、機密情報が漏れない工夫が求められます。

失敗事例から学ぶテレワーク

テレワーク導入には、様々な失敗事例が考えられます。しかし、事前に失敗事例を把握しておけば、テレワーク成功には何が必要か検討し、対策を立てることができます。

コミュニケーションツールの導入

テレワーク成功には、コミュニケーションツールの導入が必要です。仕事の情報や進捗の管理ツールを共有することで社員間の意思疎通を図ったり、Web会議システムを利用して顔を合わせたりと、社員同士のコミュニケーションを積極的に推進しましょう。

適正な人事評価の見直し

テレワークでは、社員の仕事ぶりを事細かに把握すること、正確に勤務時間を管理することは困難です。そのため、社員が納得できる適正な人事評価のあり方を考え直す必要があります。 また、仕事の進捗や成果を、「報告・連絡・相談」をしたり、求めたりせずともお互いの仕事の状況が共有ができている状態を作ることが理想です。仕組みを構築したり徹底することは少し時間がかかるかもしれません。

まとめ

テレワークを成功させるには、考えられる失敗事例から対策を学ぶことが大切です。どのような失敗が起こりうるか事前に知っておくことで、テレワークを導入する前に様々な準備や対策ができます。