2019/03/07

有休義務化の先行事例? ユニークな特殊休暇

有休義務化の先行事例? ユニークな特殊休暇

企業独特の休暇制度

有休義務化制度が始まる前から、取得率の向上と社内の活性化を目的として大手企業は率先して有休取得促進制度や特殊休暇を導入しておりました。取得することによって福利厚生を同時に受けることが出来、有休を取得しやすい環境を作ることを目的としております。

ユニークな休暇制度に共通する特徴

有休取得促進制度や特殊休暇制度の特徴として、単にその話題性だけでは無く、課題に応じ各社に適した休暇制度であり、 会社がその休暇制度を導入するねらいが明確で、ハッキリと共通認識がとれているのが特徴です。

休暇を取ることへの後ろめたさをなくし取得率の改善が目的

有休自体はどの企業でもありますし労働者の権利なのですが、休みづらい環境が原因で中々有休を使いづらいなどの問題があり、その状況を改善すべく、また企業風土の改善とモチベーションの向上の意味も込め、このような制度が企業により自主的に作られるようになりました。

参考記事

ユニークな休暇制度

1カ月の連続有給休暇

マーケティングデザイン会社のトライバルメディアハウスは、勤続満5年を迎えた社員に対し、1カ月の連続有給休暇を付与する「浮世離れ休暇」を導入しています。

アニバーサリー休暇

リクルートキャリアで導入されている、アニバーサリー休暇とは、結婚記念日、誕生日に有給休暇を使うことを推奨する制度です。年1回。連続した4営業日以上の有給休暇を取得でき、アニバーサリー手当として6万円が支給されます。
また休む時期の予測がしやすく業務への影響も最小限に抑えることが出来ます。

親孝行休暇

住宅の外構資材をネット販売するデジアラホールディングスでは、年に1日、親孝行休暇として制度化しています。「社員も家族を大事に」との想いを込めて創設されているようです。

サバティカル制度

Yahooが行っている、勤続10年以上の正社員を対象に、自分を見つめ直し、成長につなげることを目的として付与される休暇です。 2~3ヶ月の範囲で取得できるだけでなく、休暇期間中には一部支援金が支給されます。

有給休暇取得率をアップ 取得目標や奨励日を設ける

特殊休暇とまで行かなくても有休を取りやすくする日を用意する方法もあります。業務上休んでも支障が無い日などを有休取得奨励日に設定することにより、有休を取得しやすい環境を作ることが出来ます。

カレンダー上、飛び石連休などが生じたときは「有給休暇取得の奨励日」を設けることで、従業員も有給休暇を取得しやすくなり、大型連休が生まれることで理想のワークライフバランスを実現することが可能になります。

社内に有休を取得するのが当たり前という風土を作り上げることにより、有休取得率を向上させます。

業務改善ができていなければ意味がない

しかし、このような独自の制度を設けたり、有給休暇の取得を奨励しても、働き方改善、業務効率化がなされていなければまったく意味をなしません。

「皆さん、有給休暇を取得してください」といっても、そもそも休みを取ったことで仕事の納期がより厳しくなるようでは、かえって負担が大きくなってしまいます。 リモートワークやモバイルワークの制度やそれに伴うITツールの導入を検討し、包括的な働き方改革に着手していきましょう。

まとめ

有給休暇は社員のワークライフバランスを支える貴重な機会です

有給休暇の日数が付与されただけになってしまっては、社員だけでなく企業にとっても損する要素があります。組織や管理職の積極的な働きかけとサポートが、有給休暇の取得率向上のカギとなっています。